学校法人産業能率大学は、新入社員の働く意欲や新社会人としての意識、将来の目標などに関するアンケートを実施し「2017年度新入社員の会社生活調査」としてまとめました。

 調査は3月28日から4月12日まで、本学の産能マネジメントスクールが開催する「新入社員セミナー」に参加した131社523人の新入社員を対象に実施し、519人（男性356人・女性163人）から有効回答を得ました。結果の概要は以下のとおりです。

＜結果＞

Ｑ１．1ヵ月の残業時間は何時間程度なら許容できるか？

　　　月の残業「30時間以上は許容できない」　男性62.7%　女性79.8%

Ｑ２．何歳まで働きたいか？

　　　60歳を超えても働きたい　男性41.2%　女性15.5%

Ｑ３．転勤の受け入れについて

　　　無条件で転勤を受け入れる　4人に1人（24.7%）

Ｑ４．業務外の任意参加での集まりのうち、参加したいものは？（複数回答可）

　　　参加したい社外行事　1位飲み会　2位BBQ

Ｑ５．連絡ツールは何を使う？

　　　⇒ 友達はLINE、業務はEメール

裏を返せば、1日1.5時間程度の残業は可、できることなら60歳で退職したい、転勤は基本ＮＧ、飲食を伴う社外行事には参加します、といった感じでしょうか？私生活を大切にしたいという気持ちがよく伝わってきます。

一方、労働に関する“最低条件”を定めた労働基準法では、原則労使協定があれば45時間までの残業は適法です。それでも人材不足が深刻化しており、違法残業のニュースがあとを経ちません。また、企業の雇用義務は、高齢者雇用安定法で原則65歳までとなっています。

（働く若者の意識や労働のおかれた現状と現行の法律や国の雇用政策と相違があるような気がしますが...）

一方、転勤に関しましては、現在、転勤を伴わない採用や転居を伴わない転勤を条件とするキャリアコースを設定する企業が増えています。採用に関しては超売り手市場の傾向にありますので、企業は人材確保のため更なる福利厚生の充実などで差別化を図る必要があると思います。

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http://www.sanno.ac.jp/research/fresh2017.html